【ロック名盤】セックス・ピストルズ『Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols(勝手にしやがれ!!)』
Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols(勝手にしやがれ!!)
セックス・ピストルズのアルバム『Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols(勝手にしやがれ!!)』は、1977年にリリースされたパンク・ロックの歴史において最も影響力のあるアルバムの一つです。セックス・ピストルズの唯一のスタジオアルバムであり、パンクムーブメントとその文化を象徴する作品として広く認識されています。
アルバムの特徴
- 音楽性: このアルバムは、パンク・ロックの核心をなすシンプルで生のエネルギー、攻撃的なギターリフ、そして反抗的な歌詞を特徴としています。セックス・ピストルズは、社会的な不満や若者の怒りを音楽に変えることで、多くの人々に強い影響を与えました。
- 歌詞の内容: 歌詞では、社会的、政治的なテーマが頻繁に取り上げられ、特にイギリスの政治状況や当時の社会的不安に対する批判が明確に表現されています。ジョニー・ロットン(ジョン・ライドン)の独特のボーカルと、その鋭い歌詞は、リスナーに深い印象を残しました。
代表曲
- “Anarchy in the U.K.": パンクムーブメントのアンセムとして広く知られるこの曲は、政治的なアナーキズムと自己表現の自由を訴えています。
- “God Save the Queen": イギリスの国歌をもじったこの曲は、イギリス王室と政府に対する鋭い批判を含んでおり、多くの論争を引き起こしました。
- “Pretty Vacant": 社会的な退屈と無関心をテーマにしたこの曲は、セックス・ピストルズの代表的な楽曲の一つです。
影響力
『Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols』は、音楽的にも文化的にも、1970年代後半のイギリスにおけるパンクムーブメントの高まりを象徴するアルバムとなりました。このアルバムは、パンク・ロックだけでなく、後の多くの音楽ジャンルにも大きな影響を与え、セックス・ピストルズを伝説的なバンドの地位に押し上げました。社会に対する批判的なメッセージと音楽の原点回帰を訴えるその姿勢は、今日でも多くのファンやミュージシャンに影響を与え続けています。
収録曲
- Holidays in the Sun
- Bodies
- No Feelings
- Liar
- God Save the Queen
- Problems
- Seventeen
- Anarchy in the U.K.
- Submission
- Pretty Vacant
- New York
- E.M.I.