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【ロック名盤】ハートブレイカーズ『L.A.M.F.』

『L.A.M.F.』

ハートブレイカーズ(Johnny Thunders and the Heartbreakers)のアルバム『L.A.M.F.』は、1977年にリリースされたパンク・ロックアルバムです。タイトルの『L.A.M.F.』は「Like a Mother Fucker」の略で、ニューヨークのパンクシーンを代表するバンドの一つ、ハートブレイカーズの唯一のスタジオアルバムとして知られています。

アルバムの特徴

  • 音楽性: 『L.A.M.F.』は、生のエネルギーと攻撃性を持ち合わせたパンク・ロックの典型的なサウンドを特徴としていますが、ブルースやロックンロールの要素も含んでおり、その音楽性は多岐にわたります。ジョニー・サンダース(ギター)とジェリー・ノーラン(ドラム)は、以前ニューヨーク・ドールズのメンバーであったことから、グラムロックの影響も見受けられます。
  • 歌詞の内容: 歌詞では、ドラッグ、愛、裏切り、都市生活の厳しさなど、当時のパンクミュージシャンたちが直面していた現実が反映されています。ハートブレイカーズは、彼ら自身の生活経験を元にしたストレートで率直なメッセージをファンに伝えています。

代表曲

  • “Born to Lose": パンクのアンセムとも言える楽曲で、失敗と絶望をテーマにしていますが、それでもなお前向きに生きようとする姿勢を示しています。
  • “Chinese Rocks": ドラッグ依存を題材にした楽曲で、当時のパンクシーンのダークな側面を反映しています。この曲は、ディー・ディー・ラモーンとリチャード・ヘルによって書かれました。
  • “Pirate Love": 愛と欲望の複雑な関係を描いた楽曲で、ハートブレイカーズの音楽的多様性を示しています。

影響力

『L.A.M.F.』は当初、プロダクションに関する問題やレコード会社とのトラブルにより、評価が分かれることもありました。しかし、時間が経つにつれて、このアルバムはパンクロックの古典として再評価され、多くのバンドやミュージシャンに影響を与えました。特に、ジョニー・サンダースの生々しいギタープレイと独特の歌詞世界は、後世のパンクやオルタナティブ・ロックのミュージシャンに大きな影響を与えています。

『L.A.M.F.』は、その不穏でありながら魅力的なサウンドと、パンクスピリット溢れる姿勢で、今日でも多くのファンから愛され続けています。

収録曲

  1. Born to Lose
  2. Baby Talk
  3. All By Myself
  4. I Wanna Be Loved
  5. It’s Not Enough
  6. Chinese Rocks
  7. Get Off the Phone
  8. Pirate Love
  9. One Track Mind
  10. I Love You
  11. Goin’ Steady
  12. Let Go

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